イタリア・DUCATI博物館でつぶやく

Nov 22,2011

こんにちは、バイヤーの岡林です。

スイマセン、もう一度つぶやかせて下さい。
前号でDUCATI博物館の紹介を少ししました、その後どうしても行きたい衝動に駆られまして、その衝動に身を任せました。

ボローニャ中央駅からタクシーで15分くらいのところに、DUCATI本社はあります。タクシーでは「DUCATI」を連呼すれば大体通じます。立派な本社屋でした。

DUCATI博物館

DUCATI博物館

この工場&博物館見学は完全予約制です。Webで予約すると後で確認メールが届きます。残念ながら、この見学ツアーは英語かイタリア語しかありません。本社入り口で点呼を終え、ツアー料10ユーロ(約1,050円)を支払って、まずは工場見学からです。ただ、この工場見学、写真が一切NGなので、ここでお見せできる画像はありませんので、あしからず。

日本メーカーもそうですが、国外に工場を設けるところが多いなか、DUCATIはこのボローニャ本社のみで生産されています。正真正銘のMade in Italyバイク。工場内は清潔で、システマチックに稼働していました。

DUCATIの最高傑作とされているパニガーレ

博物館に入って我々ツアー客を迎えてくれたのは、DUCATIの最高傑作とされているパニガーレ。ミラノショーでも見ましたが、ここではわずか7名ほどのツアー客しかいません。じっくり堪能しました。特にリア周りは美しい〜。

DUCATI社電機メーカー時代の展示品

元々DUCATI社はバイクメーカーではなく、タイプライターや電動ひげ剃りなどを作っていた電機メーカーでした。館内ではそのころの製品が展示されています。しかし、第二次世界大戦で工業都市のボローニャは連合国軍の激しい空爆に遭い、当時のDUCATI本社は消失してしまいます。これは日本もドイツも同じです。

小型エンジン「クッチョロ」

戦後、DUCATIは「クッチョロ」という小型エンジンの開発に乗り出しました。このエンジン、50㏄でリッターあたり100キロ近くも走行できる今でも先端のエコエンジンなのです。ちなみにクッチョロ(Cucciolo)とは仔犬という意味で、昔のDUCATIの看板には仔犬が登場しています。

幻のバイク「アポロ」

みなさん、ご存知でしょうか?幻のバイク「アポロ」です。市販はされずに世界で一台だけ試作車が存在します。それどこにあるか分ります?実は、日本(大分・湯布院の岩下コレクション)なんです。DUCATI本社にもありません。

名車イモラ

奥に見えるのが名車イモラ。DUCATIって赤のイメージが強いですが、本来のイメージカラーはシルバーなんです。

Raymond Roche(レイモン・ロッシュ)氏

あれ、これはAir BornヘルメットRaymond Roche(レイモン・ロッシュ)さんではありませんか。

スーパーバイク選手権(SBK)プレート

彼はDUCATIをスーパーバイク選手権(SBK)で世界チャンピョンにまで押し上げた立役者。

その時のマシンも展示されていました。
個人的には今のレーシングマシンよりこっちがいい。

DUCATI 851

余談ですが、3年前フランスで彼と初めて会ったとき、元世界チャンピョンとは知らずに「Do you like motorcycle?」とか聞いてしまいました。彼は「俺は世界的レーサーだったんだよ」と答えたので、それが冗談だと思い「Nice Joke!」とか言って爆笑してしまい。結局そのまま帰国したのを思い出しました。彼とはそれ以来、個人的にも仲良くしておりますが、商品のデリバリーが悪いので、仕事上では険悪。つい先日、ミラノでも会いました。会話の99%が冗談というお笑いキャラです。

Motorimoda銀座でおどけるロッシュ氏

Motorimoda銀座でおどけるロッシュ氏

7名のツアー客の内訳は、ロシア人、イギリス人、アメリカ人(なぜか彼は全身レーシングスーツで見学)の旧連合国軍、そして日本人は私一人。親切にも写真を撮ってくれるというロシア人の誘いがありパチリ。

スパシーバ!
でも、逆光で写ってないやん!

記念撮影

見学の時間はきっかり一時間でした。ガイドをしてくれたイタリア人女史もツアーが終わるとサッサと退散し、エスプレッソ飲みながら煙草をくゆらしていました。イタリア女性の喫煙率高いんです。

来年のMOTO GPはHONDA、YAMAHA、DUCATIの3メーカーのみの参戦となりそうですね。今回の見学では、我々に夢と興奮を与え続けてきたDUCATIの歴史を堪能しました。

おしまい