マンセルは1985年にウィリアムズに加入。移籍1年目で初優勝を飾り、2年目にタイトル争いを繰り広げるも、最終戦のアデレードでタイヤバーストに見舞われ、プロストにタイトル逆転を許し、続く87年はチームメイトのピケとのチャンピオン争い。日本初開催の鈴鹿の予選でS字でクラッシュ、背中を負傷し、ピケがチャンピオンに。89年にフェラーリへ移籍するも、チャンピオン争いに絡めず、ウィリアムズに復帰。91年は着実にポイントを獲得できなかったことが災いし、セナがチャンピオン。そして1992年。ハイテクデバイスを搭載したウィリアムズFW14Bは、圧倒的な強さを見せ、マンセルは念願のF1ワールドチャンピオンを決めるも、プロストのウィリアムズ復帰やフランク・ウィリアムズの発言が物議を醸しだし、さらにセナまでもがウィリアムズ移籍の噂などが出たことで、翻弄されたマンセルは、この年限りでのF1引退を表明。翌年CARTに転向し、いきなりチャンピオンを獲得するのでした。